市民の実践例

作品タイトル 「できることをする」から「妻が感謝してくれることをする」で育メンに!!平成29年度 特別賞 受賞森口 光輔 さん

ここでは,平成29年度「真のワーク・ライフ・バランス」実践エピソード表彰において,特別賞を受賞された,森口光輔さんのエピソードについて紹介します。

「できることをする」から「妻が感謝してくれることをする」で育メンに!!

 私は今年度から京都市の小学校で教頭をしています。子どもが3人(小学校高学年,小学校低学年小2,保育園年長)で,妻も働いています。教頭になるにあたって,今まで分担していた保育園の送り迎えや宿題の確認,授業参観等が難しくなり,妻にほぼ任せることになりました。

 覚悟はしていましたが,やはり,妻の家庭での負担が大きくなりました。自分が少しでもできることは何か?と考えましたが,なかなか思い浮かびません。良かれと思ってした洗濯は「干し方が悪い」,掃除をすれば「置き場所が変わった」と父親としての居場所はさらに無くなっていきました。

 そこで「自分のできること」ではなく,「妻がしてもらって嬉しいこと」を,妻と一緒に考えました。それは意外にも毎日の家事ではなく,遠足などお弁当が必要なときは作る。土日のどちらかは妻が仕事をする時間を確保する。となりました。これなら今の自分でもできそうです♪

 結果,今までの休みの日は「家族が望む場所に連れて行く」と,受動的で疲れてばかりいましたが,現在は子ども達が喜ぶことを自ら考え,カヌーに挑戦したり,テントで泊まったり,工場見学に連れて行ったりと父親だけでもできることを,父親主体で奮闘しています。忙しいながらも自分で考え積極的に取り組むことに充実感を感じられるようになりました。

 また,職場では,奮闘した週末の過ごし方やお弁当の話をすることで,それぞれの苦労話も聞け,チームがまとまっている感じがしています。

 子育てでは半分も関われていませんが,妻と一緒に考え,妻が喜ぶことを実践することで家庭が円満,父親としての自己有用感も向上しました。これからも家族が喜ぶことは何か?を家族みんなで話し合い,できることをしていきたいです。