企業の実践例

アミタホールディングス株式会社(シティリビング京都2026年1月30日号)

「職縁」でつながる思いやりの輪

 今回お伺いしたのは京都市中京区に本社を構える「アミタホールディングス株式会社」さん。元々は姫路で資源リサイクルの会社として創業し、現在は、東京・京都をはじめ国内外11拠点で事業を展開。「この世に無駄なものは無い」という信念を掲げ、一見価値がないように見えるものにも価値を見出し、循環型社会の実現と人や自然の豊かさが増幅する社会を目指して邁進されています。

 社員の働き方を支える制度の一つが「AMITIME(アミタイム)制度」。未使用で消滅する有給休暇をグループ全体で貯蓄し、子育てや介護など必要な休暇が足りない社員に融通する仕組みです。の制度は、職場で共に働く仲間や仕事を通じて出会う人とのつながりを「職縁」として大切にする、アミタの企業文化の象徴とも言えます。

 もう一つアミタを象徴するものは「カラーズ精神」。9つの色が集まって左向きの人の顔になるロゴマークで表され、社章ともされています。個性を組み合わせることで組織の顔になるという意匠ですが、その個性は強みや得意分野だけではありません。弱みやその時々の事情も含めて個性。社員一人一人の有り様を大事にしながら、多様性を生かして事業を進める企業風土の土壌となっています。

 その他にもアミタは、社内で培った経験と社外での学びを循環させる「ライフ・ワーク・ラーン」を提唱しており、ボランティアや地域活動などに使用できる「ソーシャルタイム」休暇や、実質週休3日相当で働く「週32時間就労」制度を設けています。

 社員を大事にする企業風土は、単なる働き方の改善にとどまらず、「職縁」や「共同体意識」を育む基盤となっています。創業から約50年、アミタはゆるやかに事業を拡大しながらも、社員一人ひとりが組織に欠かせない一員として深くつながり、持続可能な社会の実現に向けて価値を提供し続けています。

アミタホールディングス株式会社(シティリビング京都2026年1月30日号)